お正月になると、どこの家庭でも食べているお餅。
日本人なら、おそらく一度もお餅を食べたことがないという人はいないのではないでしょうか。
私もお餅は大好きで、お正月頃からは毎日お餅を食べていて、気づけば「お餅が主食」になっていることも。
年末年始は夫の実家に帰省するのですが、あちらでは年末にお餅つきをしており、夫の祖母が毎年我が家の分まで大量のお餅をついておいてくれるのです!
餅大好きな私にとっては非常にありがたい話なのですが、大量に貰ってくると気になるのが、いつの間にか餅に居座っているカビ!!
あっという間に生えてしまう餅のカビですが、取れば食べられるのでしょうか?
また、お餅をカビさせない保存方法についても紹介していきます。
餅に生えたカビには発ガン性があるって本当?カビを削れば食べられる、の真相は?
お餅は、みなさんもご存じの通り「非常にカビが生えやすい」食べ物です。
まだ数日なのに、気づくとカビが生えていた…なんてこともあります。
私がまだ小さい頃、祖母は「カビが生えても、その部分(カビ)だけ削れば大丈夫」と包丁でカビの部分だけを削り、当たり前のように焼いて食べていました。
おそらく、私のような子供時代を送っている人は多いと思うのですが、どうでしょう?
カビが生えた餅は、カビだけ取れば食べられる(祖母の言葉)は本当なのでしょうか。
結論から言いますと、答えはNO!
目に見えるカビを取っても、お餅にはカビがびっしり…。
実はお餅のカビについては、農林水産省も警鐘を鳴らしているんです。
目に見えないところにもカビはある!
餅の表面に、青や緑っぽいカビが生えているとき、カビが少量なら残りは大丈夫なんじゃない?なんて思いますよね。
しかし、カビから一番遠い角の部分にも、カビの菌糸はたっぷり!!
実は菌糸は目には見えなく、植物の根っこのように広がっていきます。
根っこは土の中から栄養をもらうために伸びていますが、菌糸もまさに同じこと。
食品(この場合は餅)から栄養をもらうため、端から端まで菌糸を張り巡らせているのです。
目に見えるカビがなくても、カビの生えた餅は全体的にカビだらけなのだと覚えておきましょう。
餅のカビには発ガン性あり?
餅に生えるカビには、いくつかの種類があります。
カビの中には危険性の低いものもあるのですが、危険か安全かを見極めるのは専門家でも難しいのだとか。
ましては一般人の私たちには、見極めることは非常に困難だと言えるでしょう。
カビの一番厄介で恐ろしいところは、【発ガン性がある】ということ。
カビを食べても、食中毒を起こすことはほとんどありません。
食中毒のような即効性はありませんが、カビはじわじわと私たちの体を蝕んでいるのです。
たとえ加熱してもカビの毒性は残りますから、残念ですがカビの生えたお餅は処分することをおすすめします。
餅がカビくさい‥カビていないけれどカビていた餅と一緒に保存していた餅は大丈夫?
カビが生えたお餅は、残念でもまるごと捨てた方が良いということは分かりました。
では、カビの生えた餅と同じ入れ物内で保管していた餅は、どうなのでしょうか。
先ほど、カビの菌糸は見た目には分からないという話をしましたね。
同じ容器で餅を保管していて、餅同士がくっついていたのだとしたら、カビていない餅にもカビの菌糸が広がっている可能性は十分に考えられます。
「カビくさい」と感じるのであればなおさら、もったいなくても処分したほうが良いでしょう。
その場では餅を食べても何もないと思いますが、将来の健康を脅かす危険性があるわけですからね。
絶対に食べてはいけないというわけではありませんが、「やめておいたほうがいい」というのが結論です。
餅をカビさせないためには冷凍保存が一番!
餅をカビさせないためには、冷凍保存をするのが一番です。
我が家でも、大量のお餅は2~3個ごとにラップをして、フリーザーパックに入れて冷凍保存しています。
カビが生える条件には
- 温度
- 湿度
- 酸素
- 養分
の4つが必要で、0度以下ではカビが繁殖することはありません。
しかし、冷凍庫がいっぱいであるなどの理由から、冷凍保存以外の方法で保存したいということもあるでしょう。
次の項目からは、冷凍保存以外の方法で、餅にカビを生やさない方法を伝授します!
餅にカビを生やさないための保存の知恵①アルコールの力を借りる
お餅にカビを生やさないための保存の方法、1つ目はアルコールの力を借りるというもの。
鏡餅などのカビ対策として使われることが多い方法です。
純度の高いアルコール(焼酎や日本酒など)をお餅に吹きかけ、きれいな布で拭いてアルコールを染み渡らせるという方法になります。
アルコールには除菌作用などがあるため、カビの防止効果も期待できるんですよ!
純度の高いお酒の他、アルコール除菌スプレーでも効果はあるそう。
ただし、なんとなく除菌用のアルコールスプレーを食品にかけて大丈夫なの?という疑問が残りませんか?
私は、なんとなく抵抗があります。
おそらく大丈夫だとは思いますが、気になる人は食品にも使えるアルコールスプレーを使うことをおすすめします!
食品に使えるアルコールスプレーは、食品に使うことを想定して作られていますから、安心して使うことができますね。
餅にカビを生やさないための保存の知恵②水につける「水餅」のやり方
昔ながらのお餅の保存方法に、「水餅」があります。
水餅は、冷蔵庫のなかった時代にお餅を常温で保存するために用いられていた方法です。
タッパーなどの容器にお餅を並べ、お餅が完全に隠れるまで水を入れます。
蓋をしたら、冷蔵庫もしくは暗所にて保存しましょう。
水餅にしておけばお餅が固くなることもなく、1ヶ月くらいはカビも生えずに保存しておけますよ!
ただし、水は毎日取り替えてください。
お餅が水から出ていると意味がないので、ヒタヒタになるまで水を入れるようにしてくださいね。
餅にカビを生やさないための保存の知恵③天然のカビ防止剤をご紹介
お餅にカビを生やさないためには、天然のカビ防止剤を使うこともおすすめ!
天然のカビ防止剤‥それはずばり、「わさび」や「からし」です。
わさびやからしのツーンとする成分には、殺菌作用や防カビ作用があるため、カビを防ぐことができるのです。
わさびやからしを直接お餅に塗るわけではないのでご安心を。
お餅を容器に並べるとき、お弁当のカップなどに入れたわさび(もしくはからし)を一緒に容器に入れておくだけでいいんです。
もしくは、容器にわさびやからしを塗り、その上にラップを敷いてからお餅を並べて保存しましょう。
どちらの方法でも大丈夫なので、やりやすい方で試してみてくださいね。
餅に生えたカビは除去すれば食べられる?その真相とカビを生やさないための知恵のまとめ
お餅に生えたカビの危険性や、お餅にカビを生やさない方法について紹介しました。
私も大好きなお餅は、カビも大好きな食べ物の1つ。
ふつうに保存しておくと、あっという間にカビだらけになってしまいます。
せっかくのお餅を無駄にしないためにも、できるだけカビを生やさないように保存していきましょう!
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