カブトムシをオスとメスで育てていると、いつしか交尾をして卵を生むことがあります。
しかし、カブトムシの成虫、もしくは幼虫しか飼ったことがないと、
- 卵はどうやって育てるの?
- カブトムシはいつ卵を生むの?
など、様々な疑問がありますよね。
我が家も息子たちがいるのですが、カブトムシは成虫しか飼ったことがありません。
私自身が虫が苦手なこともあり、どうしても苦手意識があるんですよね…。
しかし、今年はたまたまオスだけでなくメスのカブトムシも見つけてきたので、せっかくだから卵を孵してみよう!ということになりました。
ただ、先述したとおり私は虫が大の苦手。
お世話は息子たちに任せることになるので、カブトムシの卵の育て方について詳しく調べてみました!
カブトムシはいつ卵を生む?産卵の時期のおおよその目安とは?
そもそもカブトムシのメスは、いつ卵を生むのでしょうか。
カブトムシは、個体差はありますが6月末頃に成虫になります。
成虫になった直後では交尾はできませんので、カブトムシが成熟してから(きちんと大人になってから)交尾をすることになるでしょう。
交尾をしたあと10日くらいで産卵すると言われていますから、だいたい7月上旬以降になるのではないでしょうか。
カブトムシが成熟するとどうなる?
カブトムシは、成熟しないと交尾をしません。
しかし、サナギの殻を破ってでてきたカブトムシは、私から見ればどれも同じ…。
オスとメスの区別はついても、成虫になりたてか成熟しているのかまでは、パッと見では分かりません。
カブトムシが成熟しているかどうかを見極めるためには、「エサを食べるかどうか」なのだそう。
実はカブトムシは、サナギからかえった直後はエサを食べません。
しばらくの間はエサを食べずにいますが、(幼虫から飼っているのであれば)ケースの中をブンブン飛び回るようになれば、成熟している証拠です。
この状態になれば、交尾をさせることも可能ですよ!
カブトムシは卵をどこに生む?産卵しやすい飼育ケースを準備しよう
カブトムシのメスは、交尾をしたあとはどこに卵を生むのでしょうか。
交尾をしたあと、エサをたくさん食べるようになったら、産卵の準備に入っている証拠。
やはり卵を生むためには、たくさん栄養をつけないといけませんからね!
カブトムシのメスが産卵の準備に入ったら、専用の「産卵ケース」にメスを移しましょう。
オスと一緒のままだと卵を生まない(生めない)こともあるので、きちんとメスだけ別にすることが重要です。
カブトムシの卵を育てる産卵ケースの作り方
では、産卵ケースはどうやって作るのでしょうか。
ちゃんとした産卵ケースを用意することが、メスに良い卵を生んでもらうための第一歩。
必要なものをきちんと用意しましょう。
カブトムシの卵を育てる産卵ケースに必要なもの
- 腐葉土のマット
- 転倒防止用の木
- エサ(多めに)
カブトムシの卵を育てる産卵ケースの作り方
- ケースの7割程度まで腐葉土を固めに詰める
- その上にふんわりと腐葉土を乗せる
- 転倒防止用の木やエサを置く
産卵ケースの作り方は、決して難しいものではありません。
ポイントは、「腐葉土のマットで作ること」と、「マットの下は固め上はふんわり」にするということ。
この2つさえ守れば、メスは自然と卵を生んでくれるはずですよ。
カブトムシは卵を何個ぐらい生むの?1回で産卵する数や一匹のメスが生む数は?
カブトムシのメスは、卵を何個ぐらい生むのでしょうか。
カブトムシのメスは、「数回に分けて卵を生み続ける」そうです。
場合によっては、死ぬまで卵を生みつづけるなんてこともあるそう。
1日1~2個くらいの卵を、毎日のように生むようです。
コツコツと、日々卵を生み落としているんですね。
一匹のメスが卵を何匹生むのかは、個体差が大きいので、はっきり何匹、とは言えません。
ただ、数十個から多いと100個以上も卵を生むこともあるのだとか!
ネットでは、一匹のメスが卵を200個近く生んだという記事もありました。
ふつうに育てていると、一匹のメスが生む卵は10~20個くらいでしょうね。
たくさん卵を生ませるためには
- 栄養価のあるマット
- 栄養価の高いエサ
- 広めのケース
などの環境が非常に重要。
とはいえ、一般家庭でカブトムシの卵を200個、きちんと育てることができますか?
業者でもない限り、私は無理だと思います。
たくさん卵を生ませたところで育てられないのであれば、産卵させるべきではありません。
やはり、命を粗末にするのはよくないですからね。
カブトムシのメスに産卵させるかどうかは、翌年まで視野に入れて「きちんと育てられるかどうか」を基準に考えてみてください。
カブトムシの卵を確実に孵化させるには移動したほうがいいって本当?その理由と移動方法もご紹介
カブトムシが卵を生んだら、孵化させなくては意味がありません。
自然で生きるカブトムシは、何もしなくてもきちんと卵が孵化するわけですから、本来ならばヒトが手を加えなくても卵は孵化するはずです。
しかし、今あなたの目の前にいるカブトムシは、自然界に生きるものではありません。
あなたが飼っているカブトムシですよね。
確実に孵化させるためには、ちょこっとお手伝いをしてあげましょう!
カブトムシの卵は別の容器に移動しよう
カブトムシが卵を生んだら、卵は別の容器に移動することをおすすめします。
理由としては、卵が傷つくのを防ぐため。
カブトムシは数日にかけて何回も卵を生むため、メスはその都度土の中に潜ります。
このとき、すでに生んである卵の傍を動き回ってしまうと、卵が傷ついてダメになってしまう恐れがあるのです。
せっかくの卵ですから、できる限りきちんと孵化させたいですよね?
そのためにも、卵は卵のうちに移動させることをおすすめします。
カブトムシの卵の移動方法
卵の移動は、手で直接やってはいけません。
人間の手の体温は、卵にとっては非常に高温。
卵がダメになってしまいます。
必ずスプーンですくい出してくださいね。
別の容器に腐葉土のマットを固めに詰めて、細い棒などで穴を開けます。
その穴に、1つずつすくった卵を入れていきましょう。
卵を入れたら、腐葉土をかけて見えなくしてしまってOKです。
しばらくすると、幼虫になっているはずですよ。
カブトムシが卵を生んだら‥その後の成虫の飼育方法はどうすればいい?
カブトムシが卵を生んで土から出てきたら、産卵ケースではなく元のケースに戻しましょう。
この時点で、カブトムシの成虫の寿命は残りわずか。
カブトムシは9月頃には寿命を全うしていくのがふつうなので、産卵後は元のケースに戻して、寿命を全うさせてあげましょう。
カブトムシは一生に1~2度しか交尾をしないと言われていますが、オスと一緒にいれると再び交尾をする可能性もゼロではありません。
もう交尾はさせたくないというのであれば、オスとは別に飼育するほうがいいかもしれませんね。
カブトムシは産卵後すぐに死んでしまうケースも少なくないのですが、子孫を残して満足できたことでしょう。
産卵後は残りわずかな命、大切にしていってください。
★カブトムシの卵を育てる時に出てくる疑問をまるっと解決!

カブトムシの卵の育て方 産卵の時期や数、孵化させるコツをご紹介のまとめ
カブトムシの卵の育て方について、お話ししました。
カブトムシの卵は非常にデリケートなので、扱いには十分に気をつけてください。
産卵させたいのであれば、カブトムシが産卵しやすい環境作りに努めることが大切です。
カブトムシが遺した新しい命を、来年に向けて大切に育てていきましょう。
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