男の子たちが大好きな虫、カブトムシ。
夏の定番の虫であり、育てたことのある人も多いのではないでしょうか。
我が家の息子も、毎年クワガタやらカブトムシやらを捕まえてきて育てていますよ。
夏の間だけの、短い楽しみの1つになっています。
我が家では私自身が虫が大の苦手なこともあり、カブトムシを幼虫から育てたことはありません。
しかし息子は「幼虫からカブトムシになるところを見たい!」の一点張り。
今年こそは、私は一切手を貸さない約束でカブトムシを幼虫から育てることに決めました。
とはいえ、何の知識もないまま育てては、死んでしまうのは目に見えています。
命の大切さを知るためにも、「もしものこと」に関する知識だけは持っておかなくてはなりません。
そこで、カブトムシの幼虫飼育中に起こりやすいトラブルと、その対処法についてまとめてみました。
どんなトラブルが起こりやすいのかをしっかりと頭にいれておき、もしものときに役立ててください。
カブトムシの幼虫の飼育中にカビが!どう対処したらいい?
カブトムシの幼虫飼育中に起こりやすいトラブル、1つ目は「マットにカビが生える」というもの。
カブトムシの幼虫を育てるとき、必要なのが腐葉土によるマットです。
カブトムシの幼虫は、土の中に潜っていますからね。
何日かカブトムシの幼虫のマットを放置してしまうと、マットの表面にクモの巣のようなカビが生えることが‥。
ケースの蓋を開けたとき、白いカビが生えているのを見ると、ちょっと驚いてしまいますよね?
「まさか、カブトムシの幼虫が!?」と不安になることもあるでしょう。
実は、カブトムシの幼虫飼育中にマットに生えるカビは、白色不朽菌(しろいろふきゅうきん)といいます。
木や森にある、いわゆる木を腐食させるためのカビですね。
マットにカビが生えるとぎょっとしますが、カブトムシの幼虫には影響はありませんのでご安心を。
なぜなら、元々自然界では土の中に潜って生活しているカブトムシの幼虫ですから、白色不朽菌には耐性があるからです。
とりあえず、安心ですね。
カブトムシの幼虫のマットは、定期的にフンを取り除き、減った分の土を足しましょう。
定期的に土の様子を確認することで、カビが生えるのを防ぐことができますよ。
もしもカビが生えてしまっても、その部分だけを取り除いてふるいにかければ、再利用は可。
カビが生えるのは見ため的にはあまり良くありませんが、それはそれで、土が上質な証拠とも言えるでしょう。
カブトムシの幼虫の飼育ケースにコバエが大量発生!その発生を防ぐには?
カブトムシの幼虫飼育中に起こるトラブル、2つ目は飼育ケースの中にコバエが大量発生してしまうこと。
コバエが大量発生すると、衛生的にもとても嫌ですよね。
私は虫が本当に嫌いで、コバエすらも室内を飛ばれているのは嫌で仕方がありません。
我が家でカブトムシの成虫を飼育していたときも、コバエが発生したことがありました。
一匹や二匹ならまだしも、大量発生されると…叫び出したくなるほど嫌です。
カブトムシを育てているときに発生しやすいコバエは?
カブトムシを育てているときに発生しやすいコバエには、キノコバエとショウジョウバエがいます。
一般的に幼虫のときにはキノコバエ、成虫になってからはショウジョウバエが発生しやすいそうですよ。
つまり、カブトムシの幼虫を飼っているときに発生するコバエは、キノコバエの可能性が高いでしょう。
コバエが発生したらどうなる?
コバエが発生すると、気持ち的に嫌なことを除いて何か不具合があるのでしょうか。
キノコバエが発生すると、腐葉土の分解がいつもよりも早く進んでしまいます。
するとどうなるのかというと、カブトムシの幼虫のエサが、普段よりも早くなくなってしまう可能性があるのです!!
腐葉土の栄養価が下がり、カブトムシの幼虫が栄養不足に陥ってしまうと、最悪の場合死んでしまう可能性もあります。
やはりコバエは、発生させないに越したことはありません。
コバエを発生させないためには?
コバエを発生させないためには、「コバエを一匹たりとも侵入させない」ことに尽きます。
腐葉土を好むキノコバエは、一匹侵入させてしまうと続々と増えてしまうので、まずは最初の一匹を侵入させないことに努めましょう。
具体的には、ケースの蓋の内側に、ディフェンスシートと呼ばれるシートを取り付けたり、コバエシャッターというケースを使用してみるのもおすすめ。
ディフェンスシートはコバエよりも小さい、空気穴のみが空いているシートなので、コバエを侵入させずにすみます。
コバエシャッターというケースは、コバエを侵入させない作りになっていますので、これからケースを購入する人は、ぜひ検討してみてください。
コバエは、発生してから対処するのは大変なので、できるだけ「発生させない」ように気を付けましょう。
カブトムシの幼虫の飼育マットにダニらしきものを発見!幼虫は大丈夫?
カブトムシの幼虫飼育中に起こるトラブル、3つ目は、カブトムシの幼虫の飼育マットにダニのようなものが発生する、というもの。
ダニは、別の生物に寄生するものと、付着するだけのものとがありますが、どちらにせよ多すぎなければ幼虫そのものに影響はありません。
自然界で育つカブトムシの場合、ダニが付くのは当たり前と言えば当たり前のこと。
それだけ飼育環境が良いとも言えるので、ダニが発生することそのものは、決して悪いことではないのです。
とはいえ、ヒトの感覚からいうとダニは好ましいものではありませんから、あまり発生させたくないというのが本音でしょう。
ダニを発生させないためには、腐葉土のマットに木酢液をかけたり、マットの上に針葉樹の土を乗せたりするのがおすすめ。
ダニが嫌う環境を作ることで、ダニを寄せ付けないようにしましょう。
針葉樹の土を乗せる場合は、絶対に幼虫のマットと混ぜないようにしてくださいね。
時期じゃないのにカブトムシが幼虫飼育マットから出てくるときはどうしたらいい?
カブトムシの幼虫飼育中に起こるトラブル、4つ目は、時期じゃないのにカブトムシがマットから出てきてしまうこと。
幼虫は土の中で過ごすのが普通ですが、たまに土の上の方に出てきてしまうことがあるのです。
黄色っぽくなっていれば、サナギになる直前だと思われますが、幼虫がぐったりしていたり、動きが悪い、マットの温度が高くなっている場合には注意が必要。
マットから二酸化炭素が発生し、酸欠状態になっているのかもしれません。
買ったばかりのマットをガス抜きせずに使ったり、土の温度が28℃以上になっていると、マットの再発酵が起こりやすくなります。
特に常温飼育の場合、土を濡らしすぎると再発酵が起こりやすくなるので、注意しましょう。
カブトムシの幼虫が飼育途中で黒い状態に…そうなった原因と今後の対策とは?
カブトムシの幼虫飼育中に起こるトラブル、5つ目は、カブトムシの幼虫が飼育途中で黒くなってしまうこと。
残念ですが、黒くなった幼虫はすでに死んでおり、腐敗が始まっています。
サナギになる直前には黄色っぽくはなるものの、黒くなることはありません。
もしも幼虫が黒くなってしまったら、飼育環境を見直して次に活かすようにしましょう。
たとえば、ケースに幼虫をたくさん入れすぎてしまうと、エサ不足になる可能性が高くなります。
マットの交換を定期的に行っていなかった場合は、エサが足りなくて死んでしまったのかもしれません。
飼育環境の何が悪かったのか?をしっかりと見直すことで、今後の対策に活かしてください。
★カブトムシの幼虫の基本的な飼育方法については、こちらにました!

カブトムシの幼虫の飼育中に起こるトラブルベスト5!事前に知って慌てず対処しようのまとめ
カブトムシの幼虫飼育中に起こりやすいトラブルベスト5について、紹介しました。
カブトムシの幼虫を育てていると、様々なトラブルが起こることがあります。
そういうトラブルが起こったとき、慌てずに適切な対応ができるよう、あらかじめ起こりやすいトラブルについて知っておくことは大切なこと。
大切な命をしっかりと育てるためにも、トラブルについては事前に知り、対策を練っておいてくださいね。
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