夏の定番の虫といえば、みなさんは何を思い浮かべますか?
やっぱり、クワガタやカブトムシですよね!
ここでは、カブトムシにフォーカスを当ててみましょう。
実はうちの息子(小学生)もカブトムシは大好きで、毎年夏になるとカブトムシを飼っているんです!
飼うといっても、公園などの木にいるカブトムシの成虫を捕まえてくるだけなので、幼虫から育てたことはありません。
私自身が虫全般が苦手なこともあり、カブトムシを幼虫から飼育したことはないのですが、子供が「幼虫からカブトムシになるところを見たい!」と言ったのをきっかけに、幼虫を飼ってみてもいいのかな…と思うようになりました。
とはいえ、1つの命を育てるわけですから、知識のないまま幼虫を飼うわけにはいかないので、最低限の知識をつけるために、カブトムシの幼虫を飼育するための基本について調べてみました。
これからカブトムシの幼虫を飼育しようかなと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
カブトムシの幼虫を飼育する前に知っておきたい成長過程
まずは、カブトムシの幼虫がどのように成虫になるのか、その成長過程について知っておきましょう。
私は冒頭でも触れたように虫が大の苦手なので、子供の頃も含めてカブトムシを幼虫から飼ったことはありません。
そのため、カブトムシの幼虫がどのくらいの時間をかけて、どんなふうに大きくなるのかも知りませんでした。
カブトムシの成長過程は、こちらです!
カブトムシが幼虫から成虫になるまで
カブトムシの幼虫が成虫になるまでには、だいたい1年くらいの年月がかかります。
幼虫として1年ほど過ごし、その後成虫になるわけです。
- カブトムシのメスが産卵する(8月頃)
- 約2週間後、ふ化(1令幼虫)
- ふ化から約1週間後、一度目の脱皮(2令幼虫)
- 約3週間後、二度目の脱皮(3令幼虫)
- 土の中で冬を越す
- サナギになる(翌年の5~6月頃)
- 羽化(6月~7月頃)
カブトムシの幼虫は、卵からふ化したばかりの状態を「1令幼虫」、その後脱皮をするごとに「2令幼虫」「3令幼虫」と呼ばれるようになります。
3令幼虫の状態でその年の冬を越して、5月頃にサナギになるのです。
なんとなく、カブトムシの幼虫が土の中で冬を越すというイメージがなかったので、ちょっと意外でした!
(私が知らなかっただけなんですが…。)
カブトムシの幼虫を飼育するのに必要なものとは?
カブトムシの幼虫を飼育するためには、きちんと飼育するための準備をしなくてはなりません。
いきなり何の準備もせずに幼虫をもらってきてしまっても、どうしたらいいのか分かりませんよね。
カブトムシの幼虫を飼育するために最低限必要なのは、
- ケース
- 腐葉土
この2つです。
ケースの中に腐葉土を敷き詰めて、カブトムシの幼虫の「マット」を作ります。
カブトムシの幼虫が過ごすのは、基本的には土の中。
そのため、カブトムシの幼虫がしっかりと潜れるくらいの高さのマットを用意しましょう。
サナギになるときのことまで考えて、最低でもマットの高さは10cmは欲しいところ。
腐葉土は、園芸用のものでOKです。
カブトムシ用の土やマットなどもホームセンターなどには売られていますが、幼虫を飼育する場合は必ずしも専用の土がいいとは限らないようです。
詳しくはエサの項目でお話ししますが、専用の土だとカブトムシの幼虫が分解できないことがあるのだとか。
それでは死んでしまいますから、腐葉土がおすすめなのです!
カブトムシの幼虫用のマットを作るときのポイント
カブトムシの幼虫のために腐葉土を買ってきてケースに入れ、適度に湿らせたら完成!ではありません。
買ってきたばかりの昆虫マットは乾いていて、湿らせると二酸化炭素が発生するのです。
きちんと「ガス抜き」をして二酸化炭素が抜けてから、幼虫を入れてくださいね。
カブトムシの幼虫を飼育するケースはどんなものがいい?その大きさは?
カブトムシの幼虫を飼育するケースは、どんなものを選べばいいのでしょうか。
夏ごろにホームセンターなどに行くと、カブトムシやクワガタを飼うためのケースがズラリと並んでいますよね。
基本的には、こういうケースで問題ありません。
ただし、「カブトムシの幼虫を何匹飼うのか」によって、ケースのサイズは変えなくてはならないので、まずはカブトムシの幼虫を何匹飼うのか?を決めましょう。
Lサイズのケース:8~10匹
Mサイズのケース:4~6匹
Sサイズのケース:2~3匹
だいたいですが、上記が目安となります。
これよりもたくさんのカブトムシの幼虫を飼うという場合は、さらに大きいケースを用意するか、複数のケースを用意しましょう。
小さなケースにたくさんの幼虫をいれてしまうと、予想外にエサが足りなくなってしまう可能性があるからです。
先ほどもお話ししたように、腐葉土は10cm以上の高さを保てるように入れてくださいね。
余談ですが、大きいカブトムシっていますよね?
カブトムシが大きくなるかどうかは、幼虫のときのサイズで決まります。
幼虫のときにエサをたっぷりあげて、大きめのケースで一匹で飼うと、大きくなりやすいようです。
カブトムシの幼虫の飼育はペットボトルでもできるって本当?
カブトムシの幼虫をたくさん飼いたい!なんていう場合は、ペットボトルをケースにしてしまうのもおすすめ。
幼虫一匹につき、ペットボトルで作ったケースを1つ利用します。
個別飼育のとき、たくさんケースを買うのは大変ですからね。
2リットルのペットボトルを用意し、下から3分の2くらいの位置をカッターでカット。
幼虫の育て方はケースのときと同じなので、用意した腐葉土を入れて(10cm以上)くださいね。
ペットボトルで幼虫を育てるメリットは、幼虫が育つ様子が観察しやすいということ。
お子さんがカブトムシに興味をもってせっかく飼うことにしたのなら、どうせなら成長する様子をしっかりと観察したいですよね?
ペットボトルなら観察には最適ですので、ぜひ利用してみてくださいね!
カブトムシの幼虫の飼育には欠かせないエサのこと
カブトムシの幼虫を飼うためにケースやマット(土)を用意することは分かりましたが、エサの用意はありませんでした。
カブトムシの幼虫は何を食べるのか不思議ではありませんか?
実は、カブトムシの幼虫のエサは「腐葉土」です。
土を食べるの?と驚く人もいると思いますが(私もその1人)、厳密にいうと土ではなくて「分解された朽木や落ち葉など」を食べているんです!
元々林の中などで成長するわけですから、バクテリアやミミズによって分解された落ち葉などが、カブトムシの幼虫のエサ。
カブトムシの幼虫はクヌギなど広葉樹の腐葉土を好みますので、もし林などから土を持ってくる場合は、「広葉樹の腐葉土」にするのを忘れずに。
針葉樹のみの腐葉土は、カブトムシの幼虫にはNGですので、絶対に間違えないようにしてくださいね。
★カブトムシの幼虫の飼育中に起きるトラブルベスト5とその解決方法をまとめています。

カブトムシの幼虫を飼育する前に 必要なケースの大きさやエサについて知ろうのまとめ
カブトムシの幼虫を飼育する前に、最低限知っておくべきことについてお話ししました。
大切な命をしっかりと育てるためにも、カブトムシの幼虫にふさわしい環境作りを心がけてください。
カブトムシの幼虫は、約1年かけて立派な成虫へとなります。
成長過程をしっかりと観察し、大きなカブトムシを育ててくださいね!
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