秋の味覚の王様、松茸。
毎年9月頃から、スーパーなどにも松茸が並ぶようになりますね。
松茸は買う、自分で取ってくるなどの方法がありますが、場合によっては知り合いから大量にもらうこともあるかもしれません。
高級食材でもある松茸をもらえるなんてありがたいですが、松茸を大量に食べる機会なんて、そうそうないですよね?
(私は、年に1回食べられればいい方で…松茸を食べる機会はめったにありません。)
そのため、松茸を大量にもらってしまうと、「どうすればいいんだろう?」と急なことに嬉しいけど困っちゃう…なんてこともあるでしょう。
ここでは、松茸の洗い方や保存方法について紹介したいと思います。
松茸を調理するのは初めてという方も、必見です。
いざ松茸を食べようと思ったらぬめりがあるけど、食べて大丈夫?
松茸を調理しようと思って触ったとき、なんだかぬめぬめする…なんてこと、ありますよね。
確か買ってきた(もらった)直後はぬめりなんてなかったような…?
そうなると、「え!?もしかして松茸ダメにしちゃった?」と思ってしまいますよね。
では、ぬめりがある松茸は、食べても大丈夫なのでしょうか。
まず結論から言いますと、ぬめりがある松茸は食べても大丈夫です!
松茸の品質は、乾燥していないもののほうが良く、カサカサに乾燥しているほうが良くないのです。
松茸は90%が水分ですし、キノコなので菌糸でできています。
菌糸は水気を吸収するとぬめるので、洗ったりするとぬめりが出るのは当たり前。
また、ぬめりと同じく心配してしまうのが、松茸の傘や石づきのところについている、白いふわふわとしたカビのようなもの。
いつの間にかできているこの白いカビのようなものの正体は、気中菌糸と呼ばれるもの。
カビではないので、食べても何の問題もありません。
松茸のぬめりも白いふわふわも、松茸にとっては特別なものではありませんので、問題視する必要はないのです。
ぬめぬめするから処分、なんてもったいないことはしないでくださいね!
★自分で松茸を取ってみたいと思ったら、こちらの記事を参考にしてみてくださいね!

こんな松茸は食べないほうがいい!?「腐る」の判断基準とは?
では、松茸はどうなったら「腐って」いるのでしょうか。
松茸はキノコ、食材であるため、もちろん腐ってしまうことはあります。
松茸は腐るとどうなるのでしょうか。
松茸が腐るとどうなる?
松茸が腐ったら…
・異臭がする
・ドロドロする
・青カビが生える
などがするようになります。
松茸はキノコなので、キノコ独特の匂いはありますが、腐ったときは明らかにおかしい匂いがするので、すぐに分かるでしょう。
松茸は香りを楽しむキノコでもあるので、「いい香り」と感じられない異臭がしたら、腐っている証拠です。
また、松茸は腐るとドロッドロになりますので、見た目でもすぐに分かるはずです。
明らかに「これは食べられないな…」という状態になりますので、そうならないうちに美味しくいただきたいものですね。
もし腐りかけの松茸を食べたら?
松茸には、必須アミノ酸でもあるヒスチジンとフェニルアラニンが含まれているのですが、腐りかけるとこれらが、それぞれ
・ヒスチジン→ヒスタミン
・フェニルアラニン→フェニルエチルアミン
という物質に変化。
体内に入ると激しい嘔吐など、食中毒のような症状が出ることもあるので、気を付けなくてはなりません。
高級な松茸だから捨てたくない‥という気持ちは分かりますが、腐りかけのものは潔く処分する気持ちも忘れずに。
間違いだらけの松茸の洗い方…おいしく食べるための上手な下処理とは
よく、松茸は「香りがなくなるから洗わない」と言われたりしますよね。
確かに、水洗いすることで松茸の香りは飛んでしまいます。
しかし、松茸は自然のキノコ。
土や泥だけでなく、雑菌などがついている可能性ももちろんあります。
もし汚れがそこまでひどくないのなら、濡らしたキッチンペーパーを固くしぼり、松茸の汚れている部分を拭くだけでもOK。
拭くときは、周りの茶色い皮を剥がさないようにやさしく拭きましょう。
松茸の香りはこの茶色い皮の部分にあるので、くれぐれもゴシゴシ拭かないでくださいね。
松茸のおすすめの洗い方は?
松茸を洗うときには、流水で洗うのはNG。
洗い方は、ボールに水を張って、松茸を入れて洗います。
さっと短時間で、指でやさしく汚れを落としてください。
洗ったあとは、しっかりと水分を拭き取ることもポイントです。
松茸の下処理の仕方
松茸は、石づきの部分だけを切り落としてから調理します。
石づき、キノコにはみんなありますよね。
シメジやマイタケだったら、私は結構ズバッと石づきを切り落としているんですが、相手は高級食材の松茸。
余計に切り落としてはもったいないので、食べられない部分だけを落としましょう。
落とし方は、鉛筆をカッターで削るような感じ、もしくは、ささがきごぼうにするような感じで、削ぐように落としていけばOK。
下の部分だけを落とせば良いので、無駄に捨ててしまわないようにしましょうね。
松茸をなるべく新鮮に保つために気を付けたい保存方法のはなし
松茸を新鮮に保つためには、保存方法にも注意を払いましょう。
松茸をすぐに食べないときは、冷蔵庫で保存が便利。
松茸の汚れを取り、新聞またはキッチンペーパーで包みます。
そのあとタッパーに入れて密封し、冷蔵庫へ入れましょう。
できるだけ温度が低いほうがいいので、チルドルームがおすすめです。
保存期間は、だいたい1週間ほどが目安となります。
松茸を保存するときの注意点
松茸は水に弱いので、保存するときには水気をしっかりと取ることがポイントです。
洗った場合には、キッチンペーパーなどできちんと水気を取りましょう。
また、保存期間が長くなればなるほど松茸の風味は失われていきますので、なるべく早く食べるようにしてくださいね。
松茸は冷凍保存できるって本当?風味を損なわない冷凍の仕方と解凍方法とは
実は松茸は、冷凍保存することもできるんです!
普段、お肉やお野菜などを冷凍保存しているという人も多いのではないですか?
私も、お肉などは、たくさん買って冷凍保存していますよ。
松茸は冷凍保存は無理なのでは…なんて思いますが、実は冷凍保存可能。
むしろ、高級なお店でも松茸を冷凍保存していることもあるのだとか。
びっくりですね!
冷凍保存の仕方をご紹介します。
冷凍保存の仕方
土や汚れを取る → 石づきをカット → 水分を拭き取る → ラップにくるむ → ジップつきの袋に入れる → 冷凍庫へ
基本的には冷蔵庫で保存するやり方と同じです。
冷凍保存するのは加熱した松茸ではなく、生の松茸にしましょう。
ジップつきの袋に入れたとき、中の空気をしっかりと抜くのがポイントです。
冷凍保存すると、だいたい3ヶ月くらいは保存できますよ!
冷凍保存した松茸は、
・松茸ごはん
・お吸い物
・茶碗蒸し
・土瓶蒸し
などにしていただきましょう。
解凍してしまうと、松茸からドリップが出てしまい、風味や旨みが損なわれてしまいます。
完全に解凍せず、包丁で切れるくらいの半解凍で食べやすい大きさに切り、先ほど挙げた加熱調理するメニューに使いましょう。
これはあくまで私の場合ですが、松茸を冷凍保存する前は、料理にそのまま使える大きさに切ってからラップに包んで冷凍しています。
いつも、5mm幅くらいに薄くスライスして、ラップの上に並べ、その上から空気を抜くように密封する気持ちでラップをかけ、空気が入らないように端を折っておきます。
その後先ほどご紹介したように、空気を抜きながらジップ付きの袋に入れて冷凍します。
使うときはラップから取り出し、そのまま加熱するときに料理に入れています。
薄いので加熱をすればすぐに解凍されますし、鍋の中で解凍するので松茸の風味や旨みも逃しません。
松茸の贅沢な食べ方はこれ!たくさん手に入ったらやってみたい夢の食べ方
最後に、松茸のおすすめの贅沢な食べ方をご紹介しましょう。
松茸がたくさんあるのなら、
・焼き松茸
・土瓶蒸し
・松茸ごはん
この3つは外せません。
中でも土瓶蒸しは土瓶に入ったお汁から香りも味もしっかりと楽しめ、さらに松茸もしっかりと食べられるので、個人的にはイチオシです!
いずれの料理も、松茸の風味を最大限に活かせる料理なのは間違いありません!
松茸は香りが命ですから、ぜひ贅沢にこの3つの料理でいただいちゃってくださいね!
全部作って食卓に並べれば、自宅なのに気分は「松茸会席」気分が味わえちゃいますね。
松茸にぬめりが…これって腐ってる?上手な洗い方や保管方法、贅沢な食べ方のまとめ
松茸のぬめりや腐るの基準、保存方法について紹介しました。
松茸をその日のうちに食べきれないというときは、風味を損ねないためにも正しい方法で保存しましょう。
冷蔵なら1週間、冷凍なら3ヶ月ほどはもちますよ。
せっかくの松茸ですから、無駄にすることなく美味しくいただきたいものですね。
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