今年になり、いよいよ来年開催される東京オリンピック2020が間近に迫ってきました。
オリンピック期間は全体的に応援ムードになりますが、オリンピックのあとに行われるパラリンピックに関しては、正直あまり興味がない…という人もいるかもしれません。
テレビやニュースでも、パラリンピックのことはあまり取り上げませんよね。
しかし、パラリンピックの歴史を知ったら、もっとパラリンピックに興味が持てるはず!
実はパラリンピックは、日本のある医師によって開催されることになったのです。
障害者スポーツと中村裕医師の半生 東京パラリンピック開催物語
昨年8月22日、中村裕医師の半生を描いた特別ドラマ「太陽を愛したひと」がNHKで放送されました。
中村裕医師役を向井理さん、妻役を上戸彩さんが演じていましたね。
このドラマは、まさに中村裕医師と障害者スポーツの繋がりを映像化したものです。
まずは、障害者スポーツと中村裕医師の関係についてまとめてみましょう。
中村裕医師とは?
中村裕(なかむら ゆたか)
1927年3月30日~1984年7月23日
日本パラリンピックの父と呼ばれ、大分県身体障害者体育協会を設立する
中村裕医師が医師として働く1960年代の日本では、今とは違い障害者は寝て過ごすものという認識がありました。
仕事をしている人もほとんどおらず、社会復帰を果たす人もほとんどいない時代だったのです。
当日、中村医師はイギリスに留学中、スポーツを医療の中に取り入れて残存機能の回復と強化を図るというイギリスの医療に、衝撃を受けました。
日本では自宅に引きこもることが主流であった時代に、イギリスでは6ヶ月で社会復帰を果たしているのですから、相当な衝撃だったことでしょう。
この衝撃をきっかけに大分県身体障害者体育協会を設立し、1961年には全国初となる「第1回大分県身体障害者体育大会」を開催。
1962年のストーク・マンデビル大会に選手2名と参加し、大会に日本人が参加したことが世界でも大きく報じられたことがきっかけとなり、世間も障害者スポーツへの認識が高まってきたといいます。
なお、これは厚生労働省がリハビリに力を入れるきっかけにもなりました。
その後、1964年の東京パラリンピックの開催が決定し、中村医師率いる日本選手団も大会に参加。
しかし、当時日本の障害者は仕事をしている人はほとんどおらず、大会が終わったときには暗い顔をしていたそうです。
中村医師は、「障害者が自立できる施設を作るべきだ」と訴えていました。
中村医師はパラリンピックだけでなく、「アジアパラ競技大会」「車いすマラソン大会」などの開催にも関わっています。
2020年東京オリンピックで実施されるパラリンピックの種目は?
2020年東京オリンピックで実施されらパラリンピックの種目には、どんなものがあるのでしょうか。
私も今まではあまりパラリンピックには興味がなく、どんな種目が行われているのか?知りませんでした。
2020パラリンピックでは、実に「22競技・540種目」が開催されます!
オリンピックよりはやや競技数が少ないものの、ほとんど変わらないというのは凄いですね。
パラリンピックの22競技は、こちら。
アーチェリー、陸上競技、バドミントン、ボッチャ、カヌー、自転車、馬術、5人制サッカー、ゴールボール、柔道、パワーリフティング、ボート、射撃、シッティングバレーボール、水泳、卓球、テコンドー、トライアスロン、車いすバスケ、車いすフェンシング、車いすラグビー、車いすテニス
個人的には、陸上競技、バドミントン、車いすテニスが楽しみです!
応援しよう!パラリンピック東京2020の日程や期間をチェック
パラリンピック東京2020の日程は、2020年8月25日の開会式の翌日から始まり、9月6日までの12日間で開催されます。
ネットにはすでに「何日に何の種目」をやるかも掲載されていますから、お目当ての競技がいつやるのかチェックしておきましょう!
パラリンピック界のいだてん!中村裕医師と障害者スポーツの歴史のまとめ
障害者スポーツと中村裕医師の半生、そしてパラリンピックについて紹介しました。
パラリンピックの歴史を知ったら、私のように興味が出たという人も多いのではないでしょうか。
ぜひ来年東京で開催されるパラリンピックを、観戦してみましょう。
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