身内が亡くなったとき、新年の挨拶を控えることを伝える「喪中はがき」。
聞いたことや見たことはあっても、実際に喪中はがきを出したことがある、という人は少ないかもしれませんね。
喪中はがきを出すということは、身内が亡くなったということ。
喪中はがきを出す機会などないほうがいいのですが、一度もないというわけにはいかないでしょう。
そこで、喪中はがきの書き方や出し方のマナーについて、改めてまとめてみたいと思います。
普段あまり出すことがないからこそ、正しいマナーを知っておきましょう!
喪中はがきの文例 父母(義父母)が亡くなったときはどんな風に書けばいい?
喪中はがきというのは、主に年賀状のやり取りをしている人に送るものです。
「本来ならば年賀状を出すのだけれど、 今年は喪中だから出せなくてごめんね」という意味が込められています。
年賀状を出さないのではなく、出せないということをあらかじめ相手方に伝えておくのです。
そのため、喪中はがきは11月~遅くとも12月初めまでには届くように出しましょう。
そうしないと、相手方も年賀状の準備を始めてしまうからです。
では、喪中はがきには一体どんなことを書けばいいのでしょうか。
喪中はがきの基本的な書き方
喪中はがきの流れとしては、
- 喪中であることを伝える
- 故人について記載
- 今年の感謝についてのお礼
- 結びの挨拶
といった感じでしょうか。
1.喪中であることを伝える
まずは、「喪中のため新年のご挨拶は失礼させていただきます」など、今年が喪中であり、年賀状を出せないことを伝えます。
新年の他、年始はOKですが、年賀のご挨拶は…と書いてはいけません。
2.故人についての記載
そのあと、「○月に父(続柄)○○が○歳にて永眠いたしました」など、亡くなった人について、亡くなった月・続柄・名前・年齢を記載します。
亡くなったことを報告するためのものですから、死因は書きません。
もしも年齢の前に「享年」をつける場合は、数え年を記載します。
その他の言い方としては、
- 天寿を全ういたしました
- 急逝いたしました
などもあります。
3.今年の感謝についてのお礼
このあとは、「本年中に賜りましたご厚情に心より感謝申し上げます」「明年も変わらぬ御交誼(ごこうぎ)のほど宜しくお願い申し上げます」と、今年の感謝と、引き続き来年もお付き合いをお願いする文面で締めればOKです。
亡くなった方が二人いる場合の書き方
喪中はがきは、1枚につき故人一人というわけではありません。
もしも同じ年に亡くなった方が二人いるときには、連名で記載してしまって大丈夫です。
「○月に父○○が享年○歳、○月に母○○が享年○歳にて永眠いたしました」
このような書き方で特に問題はありません。
喪中はがきを書くときの注意点
喪中はがきを書くときには、いくつかの注意点があります。
- 句読点は入れない
- 行頭の一字下げはしない
- 数字は漢字で書く
- 基本縦書き
喪中はがきには、「、」や「。」は使いません。
本来句読点を打つ場所には、スペースを入れて対応します。
また、必ず縦書きじゃないといけないという決まりはありませんが、喪中はがきは縦書きにするのが一般的。
横書きにするとカジュアルな印象になってしまい、悲しみを伝える手段としてはふさわしくないと感じる人もいるからです。
何がなんでも横書きじゃないと嫌だ!というのでなければ、無難に縦書きにしておきましょう。
喪中はがきの文例をご紹介!知っておきたい基本の書き方と注意点のまとめ
喪中はがきの書き方や文例について、紹介しました。
喪中はがきを書く機会などないに越したことはありませんが、生きていればほぼ必ず喪中はがきを書く機会はあるもの。
一生無縁というわけにはいきません。
いざというときに迷わないですむよう、喪中はがきの基礎知識は頭に入れておくといいですね。
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