近いうちに大きな地震が来る、と言われている日本列島。
大規模な自然災害は防ぐことができないからこそ、いざというときのために備えておかなくてはなりません。
東日本大震災以降、災害に備えて非常食などを備蓄している、という家庭も多いのではないでしょうか。
非常食を備蓄しておくことはもちろん大切ですが、非常食は「備蓄したらOK」ではありません。
定期的に確認しておかないと、気付いたら賞味期限が切れていた…なんてことも。
ここでは、必要な非常食の量や上手な保管方法、賞味期限を切らさないための備蓄術について紹介したいと思います。
この機会に、もう一度非常食について見直してみましょう。
備蓄食料の保管方法!正しく安全に長期保存を
そもそも非常食や備蓄食料は、どのくらい用意しておけばいいのでしょうか。
内閣府によりますと、非常食は3日分は用意しておくべきとのこと。
3食×3日分で、1人あたり9食の備えが必要ということになります。
当然ながら、家族が増えればそれだけ備蓄しておく非常食も増えるわけです。
3人家族なら27食分、4人家族なら36食分、5人家族なら45食分。
これはあくまでも内閣府が推奨する3日分ですが、災害発生から1週間は支援物資が十分行き届かないことが予想されます。
念のため最初の1週間を無事乗り切れる程度の量を準備が必要ですが、それだけの量を準備するとなると、それはそれは相当な量になることでしょう。
そんな大量の非常食の保管方法について、お話しします。
非常食は「備蓄用」と「持ち出し用」に分けておく
まず始めに言えるのは、非常食は1つにまとめて保管しておくのはやめよう、ということ。
最低限として、家に置いておく備蓄用と避難所へ逃げる際の持ち出し用に分けておきましょう。
持ち出し用は2~3日分、残りを備蓄用として保管しておけばOK。
さらにその備蓄用は、いくつかに分けておいた方がおすすめです。
1ヶ所にまとめて保管しておくと、家屋の倒壊や浸水などによって、すべてダメになってしまう恐れがあるからです。
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備蓄食料はすぐに出せるところにしまっておこう!
持ち出し用の食料に関しては、玄関などに置くスペースを作っておくのもいいでしょう。
逃げる際に必ず通る動線上に置いておけば、すぐに持ち出すことができます。
それ以外の備蓄に関しては、廊下や玄関など通路に置くのはNG。
通路が狭くなり、いざというときに逃げ遅れる可能性があるからです。
キッチンの収納スペースやクローゼットなど、「すぐに出せるところ」にしまっておきましょう。
ほとんど使う機会がないからといって、奥のほうにしまわないでくださいね。
備蓄食料の保管場所は、直射日光や高温多湿の場所は避けておくのが無難です。
備蓄していた食料が賞味期限切れに!上手な処分の仕方と予防方法
備蓄していた食料は、ほとんど使う機会はありません。
だからこそ、気になるのは「賞味期限切れ」ではないでしょうか。
非常食の賞味期限は3年~7年ほどと一般の食品よりも長く設定されていますが、定期的に確認する必要があります。
そうしないと、いざ使うときになって「賞味期限が切れていた」ということにもなりかねません。
備蓄食料の賞味期限切れを防ぐ方法として、ローリングストック法というのを紹介します。
ローリングストック法とは?
ローリングストック法は、日持ちする食品を日常的に使いながら備蓄しておく方法のこと。
たとえばレトルト食品などを1週間分用意しておき、1ヶ月に1度そのレトルト食品を使うのです。
使う前には必ず新しいストックを購入しておきましょう。
「毎月15日は非常食の日」などと決めておくと忘れないのでいいですね。
これは賞味期限切れを防ぐことが第一ですが、非常食の味を確認しその味に慣れておくという意味もあります。
特にお子さんは、普段食べ慣れないレトルト食品や非常食だと、いざという時に食べられないということも。
我が家では、毎月中ごろ、週末のお昼に食べています。
ラクチンできる上に、非常時の準備にもなって一石二鳥です。
せっかくの備蓄食料ですから、賞味期限が切れて処分する、なんてことのないようにしていきましょう。
非常時の備蓄食料は1週間分??本当に必要な量と上手な保管方法まとめ
備蓄食料の保管方法や賞味期限切れを防ぐ方法について、紹介しました。
備蓄食料は、いざというときにいのちを繋ぐ大切なもの。
万が一の事態に備えて、きちんと必要な分を備えておきましょう。
賞味期限切れを防ぐためのローリングストック法はおすすめなので、ぜひ実践してみてくださいね。
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