お墓参りに行くためには、手ぶらというわけにはいきません。
両親と一緒に行く場合など、お墓参りについていくだけならば手ぶらでもかまいませんが、そうではない場合にはきちんとお供え物などを用意していく必要があります。
お花やフルーツなどをお供えする、という意識がある人は多いと思いますが、お墓にお供えしたものをどうするかまでを知っていますか?
ここでは、お墓参りにお供えしたものを持ち帰るのか、お供え後のことについてお話ししていきたいと思います。
お供え物は、こうするのが正解です!
お墓参りのお供え物って持ち帰る?お参りが終わったあとのお供えの正解は?
お墓参りのときのお供え物は、一般的に「五供」を意識するといわれています。
五供とは、香・花・灯燭・水・飲食のこと。
お線香、お花、ろうそく、お水、そして食べ物などを指しています。
お供え物を何にするか迷うのは、たいていが5つ目の「飲食」の部分ではないでしょうか。
お墓にお供えするものはこれじゃないといけないという明確なルールはなく、
- 故人の好きだったもの
- 季節のフルーツ
- 日持ちするもの
などでOK。
故人を偲ぶ気持ちが大切なので、そこまでお供えするものにはこだわらなくて良いというのが現状なのです。
お供えにタブーとされているものは?
こだわらなくて良いとはいえ、一般的にタブーとされているものもありますので、覚えておきましょう。
- 不殺生に反するもの(肉、魚、卵)
- 五辛に該当するもの(にら、にんにく、ねぎ、らっきょう、はじかみ)
お墓参りは仏教なので、古くから仏教の精進料理として禁止されていたものは、お供えにはふさわしくないとされています。
たとえ肉や魚を故人が好きであったとしても、お墓参りのときにお供えするのはやめておきましょう。
お供えするときのマナーは?
お墓にお供えするときには、直接お供え物を置くのは良くないとされています。
半紙を敷く、お盆を使うなどして直接置かないようにしましょう。
また、墓石に水やお酒などをかける人がいますが、墓石は故人そのものという見方もあり、水をかけるのは失礼との考え方もあります。
お酒などは墓石が傷む原因にもなりますから、墓石に水やお酒はかけないほうがいいでしょう。
お供え物は持ち帰る!
結論から言いますと、お供え物は持ち帰るのがマナーです。
食べ物や飲み物だけでなく、お供えしたお花も持ち帰るのがルールのところもあります。
(お花の持ち帰りが必要な場合は、墓地入り口に掲示してある場合が多いので、お参り前に確認しておきましょう。)
理由としては、
- 鳥や小動物によって散らかる恐れがある
- ニオイや虫発生のもととなる
ことなどがあります。
お参りが終わって帰る前には、お供え物も下げて持ち帰るようにしてください。
お墓参りのお供え物 食べ物をお供えしたら墓前で食べていいって本当?
お墓参りのお供え物は持ち帰るのがマナーといいましたが、お供え物が食べ物であった場合、墓前で食べても問題ありません。
なんとなく失礼ではと思うかもしれませんが、決してそんなことはないのです。
むしろ、「故人と一緒に同じものを食べることも供養の1つ」という考えから、墓前でお供えものを食べるべきという考えもあります。
実際、私もお墓参りのとき、お供えしたお団子を墓前でみんなで食べたことがありますよ!
故人とテーブルを囲むような気持ちになれるので、墓前に食べるスペースがある場合には食べてしまいましょう。
スペースがない場合には、持ち帰って自宅で食べるのでもOKです。
あなたはお墓参りのお供え物を持ち帰りますか?昔とは違うお供え物の常識のまとめ
お墓参りのお供え物のマナーについて、お話ししました。
お墓参りのときのお供え物は、きちんと持ち帰るのがマナーです。
「立つ鳥跡を濁さず」の精神でお墓参りを行い、ルールやマナーは守るようにしましょうね。
ただし、地域によって違い(墓前で食べる、持ち帰って食べる、など)はありますし、どれか1つの方法が定着している場合もあります。
その際は地域のやり方に合わせるなど、臨機応変に対応していきましょう。
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